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「とろみ調整食品」と「片栗粉」の違いとは?

2018.08.23
とろみ調整食品
たかはし母
料理や飲み物にとろみをつける時、
なんで、片栗粉じゃなくてこの粉をつかうの?
たかはし
ああ、とろみ調整食品ね~。
たかはし母
だってさ、とろみ調整食品って高額でしょ?わざわざ買わないで片栗粉でトロっとさせればいいじゃない?

たかはし
とろみ調整食品は片栗粉と全く別のものだから、
ちゃんと違いを知っておいた方が良い
よ。

こんにちは。フードケアの高橋です。

つい先日、祖父母がそれぞれ癌と嚥下障害によって搬送された影響で、母親とこんな話をすることになりました。

とろみ調整食品は、片栗粉と違うけれど似ている働きがあります。

どうしても混在しやすいですが、

一番違う点をはっきりと覚えておいた方が良いものです。

※このブログの「とろみ調整食品」は、キサンタンガム系・グアーガム系のとろみ調整食品を指しています。

片栗粉との違いは、「唾液」で溶けるか溶けないかです

高橋母
え? どういうこと?

母と同じように思った人は多いと思います。

では、このような経験はありませんか?

中華のあんかけごはんや八宝菜などを食べているとき、最初の方はとろりとしていたのに、最後の方で水っぽくなっているということ。

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野菜の水が出てきたからということも、もちろんあるとは思いますが、だんだんと

片栗粉がお箸やスプーンに付いた「唾液」と交わって、溶けてしまっていることが大きな原因と言われます。

ごはんを噛んでいくとモチモチしていたものが、口の中でだんだん「サラサラ」してきます

よね?

でんぷん食材というのは、唾液に含まれている酵素(アミラーゼ)の力で分解されて、「サラサラ」になるのです。

これは、でんぷん食材であれば何でもそうで、米だけでなく、パン、麺、片栗粉もそうです。

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嚥下が悪くなってきたからと、「片栗粉」でとろみをつけていると、最初は良くても、徐々に徐々に「とろみ」がゆるくなっていって、最後の方では「サラサラ」の液体を飲んでもらうしかなくなります。

「片栗粉」では、せっかくつけた「とろみ」が徐々になくなってしまい、危険な飲み物に戻ってしまいます。

「とろみ調整食品」は、唾液の影響で「サラサラ」になることはありません!

たかはし
とろみ調整食品と片栗粉の違いは、・「唾液」で溶けるか溶けないかです。

・とろみ調整食品は、唾液で「サラサラ」になることはありません。

と覚えておいてください。簡単にとろみ調整食品のメリットをご紹介すると、

たかはし
とろみ調整食品のメリットは、・唾液で「サラサラ」になることはありません。

・入れたら加熱をしなくても「とろみ」がつきます。

・入れた分だけ「とろみ」がつくので、調整も簡単。

となります。

食事中の誤嚥を防ぐためには食事内容がとても大切です。しっかりと混ぜて、とろみがつきにくいものは少し時間を置いてさえ使えば、

とろみ調整食品は非常に使い勝手が抜群です。

ただ、何にでもそうなのですが、危険もあるので、注意して使わなければなりません。

使い方をしっかりと守って、とろみ調整食品をうまく活用して、誤嚥を防いでいきましょう!

まとめ

今回は、「とろみ調整食品」と「片栗粉」の違いと、とろみ調整食品のメリットを簡単にご紹介しました。

  • 「とろみ調整食品」と「片栗粉」の違いは、唾液にとけるかとけないかです。
  • 「とろみ調整食品」は唾液で「サラサラ」にはならない。

と覚えておいてください。

食事中の誤嚥を防ぐために、とろみ調整食品をうまく活用しましょう!

(イラスト 久保埜)

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